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重たいインド取材撮影の旅 (平成6年 1994年)その5

 

様々な「動物さん」たちの「遊撃」に驚いた私たちをさらに驚かせたのは、「インド人」市民の皆さんですね。

 

街中の雑感なんかを撮影していると、なんとなく後ろがざわざわと騒がしい。ふっと振り向くと、大勢のインド人の皆さん(主に大人の男たち)が集まってきて、私たちを取り巻いているんです。

 

最初はちょっと危険を感じたものですが、別に危害を加えようとしているわけではなく、物珍しく見物しているだけなんですね。

 

で、こちらも慣れてくると、ちょっといたずら心が出てきて、ある時、不意にカメラを「ブィ?ン」と180度回転させて、「観客」の皆さんへ振り向けたんです。そうしたら、クモの子を散らすようにみんな逃げてしまったものです。

 

それにしても、大のおとなが平日の昼間からヒマですね?。ちゃんと働いているんでしょうか?

 

閉口したのは、街中の物売りです。繁華街や観光名所のような場所へ行くと物売りの皆さんが大勢いて、しつこくつきまとうのです。それがとにかく迫力があるんです。顔の目の前まで、商品を突き出して大声で叫ぶんです。もう「押し売り」ですよね。

 

で、「No! No!」と手を振って拒否すると、今度は「脅し」にかかるからちょっとタチが悪いですね。まあ、みんな必死なんでしょうけど。

 

全般的にインドの皆さんは、みんなのんびりしてます。日中の公園なんかでは、ひまそうにお散歩している人々が大勢いて、おもしろかったのは公園の地面のアリさんに砂糖をまいている人がいるんです。ヒンズー教の教えなんですかね?


のんびりしているのはいいのですが、困るのは時間を守らないとか、いろいろなことが結構いいかげんだったりするのです。時間については、彼らの言い分では、例えば、「10時集合」といったら、「10時59分まで」がセーフ・・・ということなんだそうで・・・「へ理屈」といえばそうなんですが、彼らにとっては大マジメな常識だったりするのです。

 

アポを取っていた取材が、行ってみたら先方が「取材は受けられない」と、「話が違う」ことが何回かあって、アポを取ったインド人のコーディネーターに問いただすと、とにかくいろんな言い訳をして、理屈をこね回すんです。そうするとこちらももう面倒臭くなって、「わかった。もういい。」ということになってしまうんですね。これはもう習慣の違いなんでしょうから、あまりムキになってもしようがありません。これは実体験はありませんでしたが、渡航前に旅行社のインド人の人から、注意事項の説明があって、その中に・・・

 

「皆さんの荷物、いっぱいあるでしょうから特に気をつけて下さい。 置いた荷物のそばを決して離れてはいけません。 トイレに行くときも交代で行って下さい。 もしそこに荷物が放置されていて、そばに人がいなかったら、 それを目の当たりにしたインド人はこう考えます。 『あぁ・・この荷物は、恵まれない私のために  神様が下さったお恵みなのだ。神様、ありがとう!』 と感謝して、その荷物を持って行ってしまうのです。  だから罪悪感がありません。」

いや?、実際インドへ行ってみて、これは本当にあり得るな、と実感しましたね。「へ理屈」の国=インドなんです。

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