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ミャンマー取材珍道中 ( 平成6年 1994年 )その1

ミャンマーと言えば、世界の中でも「最貧国」の内に入るほど、国の経済は芳しくありません。それは今も変わっていないようですが。


私たちが訪れた時は、相当な「インフレ」で、汚いお札を10センチくらい束にした金額で、確か2人分の食事代くらいだったと思います。ですから、取材の時はスタッフ全員、カバンに大量の「札束」を詰め込んで出かけました。まるで銀行強盗でもした気分です。(笑)
 

また初日に到着したときは両替する時間がなく、ホテルに着いた時、ポーターさんに渡すチップに「米ドル」札で1ドルあげたところ、若いボーイのおにいさん、目を丸くして驚いて、何度もお礼を言っていました。
 

その時にはわからなかったんですが、ミャンマーでは公定レートが実質無視されていて、貴重な外貨の「米ドル」は闇では数倍の値がつくそうで、1ドルは現地の人にとってはかなりの金額になるそうです。

そんなことを知らない私は、朝起きてレストランに向かう途中、そのボーイさんに「直立不動」で「グッモーニング、サー!」と挨拶されて、びっくりしてしまったものです。よっぽど「金持ち」の外国人だと思われたんでしょうね。後にも先にも「サー(Sir)」なんて呼ばれたのはこのときだけですね。


この国の経済がおもわしくないのは、軍事独裁政権で欧米をはじめ先進国からの経済制裁を受けているとか、いろいろ原因はありますが、行ってみてわかったことですが、ミャンマーの国民、一人一人の意識に、「努力してお金を稼いで、豊かな暮らしをしたい」とか、「起業して一旗揚げよう」とか、そういう積極的な意欲があまり感じられないんですね。


もちろん、中には経済活動を意欲的に展開されている人もいるんでしょうが、ほとんどの人々が、「そこそこ稼いで、その日、一日一日が幸せに暮らせればいい」という考えのようなんです。


だからみんなどこかのんびりしていて、他の東南アジアのインドネシアやマレーシア、シンガポールのようにギシギシしていない。国民の多くが仏教徒ということもあるんでしょうが、でも同じ仏教国のタイは経済活動が盛んです。


最も発展している首都ヤンゴン(当時)の街でも、新しいビルはほとんどなくて、かつてのイギリス植民地時代の古い建物が多く、また古いお寺やパゴダ(仏舎利塔)があちこちにあって、多くの善男善女が参拝に訪れています。人々の質素な暮らしの中での唯一の楽しみは、「お寺へ参拝に行くこと」なんだそうです。大きなお寺はそれ自体がある意味「テーマパーク」のようなものなのでしょう。そして多くの人々は給料の1割をお寺に寄進し、寄付した「金箔」をパゴダや仏像の表面に張り付けるのだそうです。ですから、歴史のある有名なパゴダや仏像も例外ではなく、多くが金色に輝いています。 そして驚くことに、仏像の背後の「後光」には「電飾ネオン」が付けられていて、文字通り「光輝いている」のです。(笑)


その辺の感覚は日本人とはちょっと違うようですね。

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