ビデオ撮影・編集・制作・映像用語集 た行の用語
 

▼タイムコード(TC)
 

業務用ビデオには必ず録画された信号と共にフレームごとに時間単位のタイムコードが記録される。(民生用DVビデオにもある)

ビデオ撮影では通常00:00:00:00(時:分:秒:フレーム)から始めて歩進していくが、業務用の場合には任意の時間を設定したり、2台以上のカメラと同期させて、同じ値のTCをセットし、歩進することも可能である。(複数台のカメラで撮影したものを編集するときに便利)

完パケテープを作製するときには本編の前に基準となる信号を入れなくてはいけないので、本編を通常01:00:00:00からスタートさせるためにテープの走り始めのTCはそこから必要な時間尺をさかのぼったTCをセットしなくてはならない。(00:58:00:02など)

尚、NTSCビデオではTCの歩進と実際の時間の歩進に誤差が生じてしまう。そこで業務用VTRには「DF(ドロップフレーム)」という設定があり、途中決められた時間になると2フレーム間引いてTC時間を実時間に合わせている。「NDF(ノンドロップフレーム)」に設定するとその間引きが行われない。(民生用VTRは元々DFに設定されている)ちなみにNTSCビデオの1秒間のフレーム数は30と解説したが、上記の実時間との誤差から実際には平均値29.97フレームとなる。 →NTSC

▼タイムライン


ノンリニア編集で、編集画面上に時間軸に並べられた映像、音声、テロップなどのデータの表示のこと。

▼タッチライト


被写体の背後などにアクセントをつけるために当てる照明のこと。
 

▼ティルト


カメラワークで縦方向にカメラを動かして撮影すること。「テイルト・アップ」「テイルト・ダウン」という言い方をするが、「パン・アップ(ダウン)」という言い方をする場合もある。→パン

▼DVDビデオ


DVDメディアにはいくつかの種類があるが、全てを解説するのは煩雑すぎるので、いわゆる一般的に使用されているDVDビテオについて簡単に触れたい。

主に映像と音声を圧縮されたデジタル信号で記録された光ディスクで、実際に記録できるファイルは「MPEG−2(エムペグ-2)」というフォーマット。映像のデータは画像などのデータに比べ、はるかに膨大な量のデータであるため、1時間〜2時間程度の映像をディスクに記録するためには、1秒間に30フレームある一枚一枚のデータ全てを記録したのではとうてい不可能である。そこでいくつかのフレームそのものを間引いて、Iフレーム・Pフレーム・Bフレームという3つのデータを組み合わせ、実際に記録した映像の前(過去)を参照し、後(未来)を予測して間引いた映像を作り出して再生しようというシステムである。いわゆるDVなどのデジタルビデオの場合はフレームのデータは圧縮して記録するが、全てのフレームは生きているのでそこがDVDビデオとは大きな違いである。

よって、MPEG−2のフレームレートを下げれば、より長時間の映像がディスクに記録で、きるが、実際に記録されていない部分の映像の再生がおろそかになり、画質が荒くなったり、モザイクが出たりすることがある。

▼デュレーション


編集で使用する映像の1カットの時間尺(長さ)。または「ディゾルブOL」やワイプの効果時間尺のこと。

▼てれこ


映像制作全般の作業で順序を入れ替えること、またはあべこべになっていることをそう呼ぶ。

▼テレシネ


映画フィルム映像をビデオ映像に変換すること。これには主に2つの問題点がある。

フィルム映像とビデオ映像とでは色の表現が違うので正確な色再現ができないこと。

映画は通常1秒24コマで構成されているのに対し、ビデオNTSCの場合は30フレーム(コマ)で構成されているため、動きのある映像に不自然さが出てしまうこと。ただ技術的にはかなり改善されてきたので、実際上大きな問題はないが、ビデオ映像作品をフィルムで制作すると色表現や動きなどから古いレト口なイメージになるので、そういう効果を狙うには良い。

尚、反対にビデオ映像をフィルムに変換することを「キネレコ」というが、やはり上記と同様の問題点が存在する。ただあまり用途が少ない。

▼同ポジ

 

編集でほとんど同じ構図の2つの絵をつなげると変化が感じられなくなり、違和感を与えるつながりになってしまう。特に2つの絵が同じ場所で別の時間に撮られた同様の構図のカットをつなぐと、時間がいきなり飛んでしまう印象を与えてしまうので大変良くない。そういう2つのカットを「同ポジ」と呼ぶ。

▼トラック


映像や音声、その他の情報データの信号がビテオテープ上に記録される帯のこと。「映像トラック」「音声トラック」などと呼ぶ。
 

▼ドロップアウト


ビデオテープ上の磁性体がはく離したり、テープ上にゴミが付いたりして、信号記録が欠落したり、規定のレベルに達しないで、記録されたりすること。その場合には映像にノイズが入る。最近のVTRプレーヤーにはデジタル補正装置が付いているので、ある程度ノイズが軽減される。


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